化粧品科学研究室は2019年4月にスタートしました。構成メンバーや研究テーマ、研究活動などについてご案内します。健康生命薬科学科の学生は、3年次から各研究室に配属となり、2年間かけて卒業研究を進めます。学会などでの成果発表も進めています。

研究メンバー
教授   平尾 哲二
准教授  仁木 洋子
助手   吉田 萌生
助手補  久保 瑞希

所属学生
大学修士課程2年   3名
大学修士課程1年   2名
学部4年  9名
学部3年  13名 (2022年4月現在)

新型コロナウイルス感染拡大のため、全員が集合してのイベントは控えていますが、週1回オンラインでミーティングしています。

研究テーマ
角層酵素の性状解析

角層では様々な酵素が恒常性維持のために機能しています。テープストリッピングで得た角層を用いて、プロテアーゼ、リパーゼ、トランスグルタミナーゼなどの活性の性状解析と、化粧品素材との相互作用を研究しています。

研究テーマ
化粧品有効成分の探索研究

地域社会との関わりを重視した取り組みとして地元兵庫県の企業と連携した研究も実施しています。これまで産業活用が進んでいない植物から得た素材について、主に培養細胞を用いて美白やアンチエイジング効果の探索研究を行っています。

研究テーマ
毛髪ダメージに関する研究

ハリ・ツヤやうねりなどの毛髪エイジングに悩む消費者は多いことが現状です。毛髪の特に熱、紫外線による酸化ダメージに着目し、評価法の確立や、ダメージを防ぐヘアケアのアンチエイジング剤の評価について研究を進めています。

研究テーマ
化粧品成分の浸透解析

化粧品有効成分の有効性は皮膚への浸透性も大きく関与します。主に3次元皮膚モデルを用いて、現在は、奈良工業高等専門学校の教授宇田亮子先生との共同研究で、リポソームの浸透解析研究に取り組んでいます。

研究テーマ
化粧品使用に関するアンケート調査研究

コロナ感染拡大のために2020年4月には1回目となる緊急事態宣言が発令されました。外出自粛の間、女子大生の化粧行動がどのように変化したのかを調べるために、武庫女生を対象にWebアンケート調査を行いました。使用する化粧アイテムの変化、マスクによる肌悩みと肌質の関連など興味深い結果を得て、外部発表を行いました。

研究テーマ
オリジナル化粧品の開発

谷客員教授のご指導とナリス化粧品様のご協力で、薬学部発の化粧品創製を行っています。学生は卒業研究の2年間で、市場調査やアンケート調査によるニーズ探索からコンセプトを決定し、ナリス化粧品様のご援助を得て、処方や容器、パッケージデザインを決定し、最終品を完成させます。第一弾として、べたつかないのにうるおうハンドクリームを、第二弾として、トーンアップ効果もある日焼け止めUVクリアジェルを開発しました。

学会発表

2021年度実績

第46回日本香粧品学会(6/25-26 オンライン開催)
山本明日香ら 気相下における角層アミノペプチダーゼの性状解析及び保湿剤の影響

第71回薬学会関西支部大会(10/9 オンライン開催)
沼尻紗奈ら 角層細胞の多様性に関する研究―トランスグルタミナーゼ活性による評価―
泉芽美ら  角層リパーゼの機能解明と化粧品との相互作用に関する研究

IFSCC 2021 メキシコ大会(10/18-28 オンライン開催)
仁木洋子ら Phosphatidylinositol-rich liposomes prevent oxidative stress induced by diesel particulate matter through suppression of activation of aryl hydrocarbon receptor (AhR)

日本薬学会142年会(2022/3/25-28 オンライン開催)
川﨑朝未ら  角層アミノペプチダーゼ活性を阻害する外部要因
前薗詩織ら  紫外線B波による毛髪タンパク質のカルボニル化に対するγ-ドコサラクトンの抑制効果
香川舞衣ら  シートマスク化粧品の保湿効果に関する基礎的研究

2020年度実績

IFSCC 2020 横浜大会(2020/10/21 オンライン開催)
仁木洋子ら The suppressive effects of phosphatidylinositol-rich liposomes on unknown influence of Blue Lights on deterioration of skin moisturizing function -Focus on oxidative damage of mitochondria-